刀剣紹介

ピックアップ刀剣pickup

◇気になった刀剣を紹介
牡丹

歌仙兼定

室町時代の刀工・関兼定(2代)により作られたとされる日本刀(打刀)。
東京都文京区にある永青文庫が所蔵。
名前の由来は、肥後熊本藩主であった細川忠利の施政がはがどらないのは側近たちが不忠であるからとして、 隠居していた忠利の父である細川忠興が36人(一説では6人とも)をこの刀で手打ちしたことを三十六歌仙になぞらえたて名付けたという伝承に由来している。
刃長は60.5センチメートル、反りは1.4センチメートル、元幅は3.00センチメートル。
指表側の茎には「濃州関住兼定作」と刻まれており、鍛えは板目に杢目が交じり、刃文は腰が大きくのたれ、その上は中直刃となる。

藤

山姥切国広

安土桃山時代に活躍した刀工・堀川国広により作られたとされる日本刀(打刀)。
日本の重要文化財に指定されています。 重要文化財指定名称は「刀 銘九州日向住国広作 天正十八年庚刁弐月吉日平顕長(山姥切)」
南北朝時代の備前長船長義作の刀「本作長義」の写しとして作られました。
刃長70.6センチメートル、茎長19.39センチメートル、元幅3.33センチメートルに先幅2.97センチメートルと身幅広く先幅張り、 鋒長7.73センチメートルと大鋒であり、反り2.82センチメートルの先反の強い堂々たる姿です。造込は鎬造りで鎬低く鎬幅狭く、重ねは薄いです。 棟の形状は庵棟。表裏に棒樋をかき通しています。姿は豪壮で、激しい乱刃を焼いた優作です。

黒猫

加州清光

日本の刀工。南北朝期から越前藤島を主として新刀期まで銘が残る。
加州清光は、池田屋事件の際新選組一番組長・沖田総司が帯びていた日本刀としても知られています。
ちなみに初代非人清光(生年不詳 - 1687年(貞享4年))は、加州清光の六代目にあたり、乞食清光ともよばれます。 俗名は長兵衛。銘は「加州金沢住藤原清光」「清光」。まれに「笠舞住」あるいは「於笠舞」と付記されています。

徳島

蜂須賀虎徹

蜂須賀虎徹は、江戸時代中期の刀工・長曽祢虎徹興里の作刀による打刀。
徳島藩(現在の徳島県、兵庫県淡路島・沼島)を治めた蜂須賀家へ伝来していました。
茎には、「長曽根興里入道乕徹」の銘が見られます。
また、虎徹の「虎」の文字が箱の形に見える「ハコ虎」となっていることから、1664年(寛文4年)以降に作刀されたとの説が有力。
1665年(寛文5年)に行われた試し切りで、胴体を2体を斬り落としたことを示す、截断銘も金象嵌で入っています。

刀と銃

陸奥守吉行

江戸時代に作られたとされる日本刀(打刀)。
近江屋事件遭難時の坂本龍馬の佩刀として知られている。 坂本龍馬所用と言われる陸奥守吉行は京都国立博物館所蔵。
刃長は71.1センチメートル、反りは0.15センチメートル、元幅3.10センチメートル。
火災により、刀身の反りがのびてしまい、焼なましによって当初の拳型丁字の刃文が焼失した。 のちに研磨にかけられて直調で太めの刃取りがなされたが、これにより鎬にあった暗殺された際の切込傷が消えてしまいました。 横手下から物打ちにかけて映になかに黒い影が浮き上がっています。 この肩の張った大ぶりのこぶのような影が、吉行の得意とした拳型丁字であり、焼失した当初の刃文の名残です。目釘穴は一つ。